寝室の温度・湿度はどう整える? 記録と家族の好みから考える

まずは「部屋の数字」と「自分が暑い・寒いと感じた場面」を分けてメモしましょう。 エアコンの設定温度だけで答えを決めず、タイマーが切れたあとや朝方の様子、掛け物、家族それぞれの好みを一緒に見直します。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、寝室を暑すぎず寒すぎない温度にすることを示しています。夏はエアコンで寝室を涼しく保つこと、冬は寝床内の暖かさに加え、起きたときの寒さにも目を向ける説明があります。

出典:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」 INFORMATION 1・冊子23〜24ページ(PDF通算25〜26ページ、確認日:2026-10-22)。厚生労働省の掲載ページで、令和6年9月18日一部修正版へのリンクを確認しました(確認日:2026-10-22)。

この記事は家庭で条件を整理するための記事です。家庭での実測結果や、機器・寝具の効果を確かめた記事ではありません。漫画のすずと、はるは架空の人物で、二人とも医療の専門家ではありません。

暑い・寒いを、いつ・どこで感じるか

「寝る前だけでは分からない」

寝る前はよさそうと話したはるが夜中に暑く感じ、翌朝すずと時刻と室温の記録を見比べる4コマ。
※この漫画はフィクションです。登場する人物・団体は架空のものです。
漫画の内容を文字で読む
  1. 1コマ目:寝る前、左のすずと右のはるが寝室に立つ。はる「寝る前は、これでよさそう」
  2. 2コマ目:夜中、右のはるが寝床で上体を起こす。はる「タイマーが切れたあと、暑く感じた」
  3. 3コマ目:翌朝、左のすずがバインダーを開く。すず「私は朝方、寒く感じたよ」
  4. 4コマ目:朝の机で二人がメモを見る。はる「感じた時刻と、室温を見比べよう」

寝る前にちょうどよく感じても、そのあとまで同じとは限りません。まずは次の場面を、分かる範囲で残してみませんか。

  • 寝る前:部屋の温度・湿度、空調の運転とタイマー、掛け物。
  • 夜中に自然に目が覚めたとき:暑い・寒い・蒸れるなどの感じ方と、分かれば時刻。
  • 朝:朝方の冷え、掛け物を外した・足したこと、空調の状態。

記録のために夜中に起きたり、無理に測ったりする必要はありません。思い出せない欄は「不明」で大丈夫です。これは本記事からの記録の提案で、診断のための検査ではありません。

エアコン設定値・部屋の室温・布団の中の温湿度を測る場所で区別し、時刻と一緒に記録する図。
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図と漫画では窓、寝床、温湿度計を別々に置いています。これらの配置は説明用で、推奨する設置位置ではありません。漫画の温湿度計の表示も一例で、推奨値や目標値ではありません。記録には「窓側の棚」など場所も添えましょう。機器の置き方や測定できる条件は、その機種の説明書で確認します。エアコンの設定値、温湿度計が示す室温、布団の中の温度は、別の欄に書きます。布団の中の湿度も別欄にします。

自動で記録する機器をすでに使っているなら、タイマー停止後の記録と感じた時刻を見比べる方法もあります。記録がなければ「停止後の室温は不明」とします。暑く感じた時刻が重なっても、それだけで原因は決められません。

室温・布団の中・湿度を分けて考える

「同じ部屋でも、感じ方は別」

左のすずが窓の下の温湿度計を見ながら感じ方の違いを話し、二人が掛け物を選んで好みを別々に記録する4コマ。
※この漫画はフィクションです。登場する人物・団体は架空のものです。
漫画の内容を文字で読む
  1. 1コマ目:左のすずが窓の下の低い台に置いた温湿度計を見下ろす。右のはるは体を寝床の側に向ける。温湿度計の表示は「18℃ 50%」。二人とも手元は見えず、何も持っていない。すず「同じ部屋でも、私は寒く感じるよ」
  2. 2コマ目:右のはるが閉じた藍色の手帳を胸の前で両手で持ち、寝床のほうを向く。はる「布団の中は、部屋と分けて考えよう」
  3. 3コマ目:左のすずが薄い掛け物と厚い掛け物の見本を並べる。すず「掛け物も、それぞれ選べるね」
  4. 4コマ目:右のはるが手帳に書く。はる「好みは別々に、メモしておこう」

厚労省の寝具解説は、寝床内の温度33℃・湿度50%の状態を「最適とされます」と説明し、個人差や季節によって異なるとしています。これは布団の中の説明で、寝室やエアコンを33℃に設定する意味ではありません。 手元の温湿度計を布団に入れてよいかも、機種ごとの確認が必要です。

出典:厚生労働省の寝具解説「よく眠るために必要な寝具の条件」(確認日:2026-10-22)。

湿度については、NCNP病院の2022年のコラムが40〜60%程度が「良いとされています」と説明しています。ただし、部屋か寝床内かは明記していません。この記事では部屋の記録を読む際の参考にします。睡眠ガイド2023の目標値ではなく、どの家でもよい値とはしません。寝床内の50%という目安とも分けて扱います。

出典:NCNP病院「温度、湿度と睡眠」「3.温度や湿度をマネジメントするために」(確認日:2026-10-22)。

部屋の数値、寝床の条件、本人の感じ方を分けて確認する図。
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湿度が高いと感じる日や、乾燥が気になる日は、いきなり機器の設定を変える前に、確認する項目をそろえます。

  • 測定の条件:測った場所・時刻、機種名、説明書にある設置条件や測定範囲。場所を変えたら、そのこともメモ。
  • 部屋の様子:窓や壁の結露、室内干しの有無、窓や扉の開閉。
  • 換気・除湿・加湿:使っている機器の説明書で、運転条件、設定方法、給水・排水、手入れの項目を確認。

ここは確認用のリストです。機種や住まいごとの条件は未確認です。そのため、窓を開ける時間、除湿や加湿の設定値、手入れの間隔は、この記事では示しません。「乾燥を感じるから湿度が低い」と決めず、数値と感じ方を並べましょう。機器の使い方は説明書に従ってください。

冬の室温にも注意が必要です。睡眠ガイド2023は、WHOの住環境ガイドラインが冬の室温を18℃以上に維持することを推奨していると紹介しています。これは冬の住環境についての説明で、通年のエアコン設定値ではありません。布団の中が暖かい場合も、夜中や朝に寝床から出たときの寒さは別に考えます。

出典:厚生労働省「睡眠ガイド2023」冊子24ページ(PDF通算26ページ)「温度の環境づくりで大切なこと」(確認日:2026-10-22)。

家族で好みが違うときと、自動化を考える順

「自分にはちょうどよい」を、家族みんなの答えにしなくて大丈夫です。漫画のすずは寒がり、はるは暑がりという設定ですが、これは二人の好みであり、性別や年齢で決まるという意味ではありません。

本記事からの提案は、記録を見る→それぞれの好みを聞く→掛け物などを分ける→必要なら家電の設定を考える→翌朝に確認する、という順番です。片方が我慢する結論にせず、「どの時間に、体のどこが気になったか」を聞いてみましょう。寒さの訴えがあるときも、室温や安全の確認を省いて掛け物だけで済ませる、という意味ではありません。

記録、家族の好み、掛け物、機器設定、翌朝の確認の順に考える図。
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自動化を考えるなら、先に「記録を見たい」「部屋の温度の通知がほしい」「空調を動かしたい」のどれが必要かを分けます。機器を買うことを前提にせず、手書きのメモからでも始められます。

自動化の対応機種、通信やハブの要否、設定できる条件、電池切れ・通信断・停電時の動作、手動で操作する方法は、製品ごとの公式説明書で確かめる項目です。今回、個別機種の動作は未確認です。 そのため、接続手順や自動運転の設定例は載せません。

部屋の温度を通知することと、体調の異常を見つけることは分けて考えます。この記事では、温湿度計の数字や通知から体調を判断しません。

今夜は一つだけ見直し、翌朝に振り返る

「明日の自分にメモを残す」

すずとはるが夜に記録用紙と説明書を用意し、変更点を一つずつ書いて翌朝に見返す4コマ。
※この漫画はフィクションです。登場する人物・団体は架空のものです。
漫画の内容を文字で読む
  1. 1コマ目:左のすずが空欄の記録用紙を広げる。すず「今夜は、何を残そうか」
  2. 2コマ目:右のはるが機器の説明書を開く。はる「変える前に、説明書を確かめよう」
  3. 3コマ目:左のすずが用紙に書く。すず「変えたことは、一つずつ書こう」
  4. 4コマ目:翌朝、右のはると左のすずが机で用紙を見る。はる「変わらなかったことも残そう」

本記事からの提案として、今夜は記録する項目か、見直すことを一つ選んでみましょう。新しい機器は必要ありません。温湿度計がなければ、数字の欄を空けたまま「暑く感じた時刻」「掛け物」「タイマーの状態」から始められます。

夜に説明書と記録を準備し、翌朝に変えたことと感じ方を見返す図。
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手帳には、次のような空欄を作れます。これは記入用のひな形で、実際に測ったデータではありません。

記録すること記入欄
日付・記録した時刻____
温湿度計の機種・置いた場所____/機器なし
エアコンの設定値____℃/不明/機器なし
温湿度計の室温・湿度(測れた分だけ)____℃/____%/未測定
布団の中の温度・湿度(対応機器で測れた分だけ)____℃/____%/未測定
空調の運転・タイマー____/不明
自分と家族の掛け物・寝間着____
暑い・寒いなどの感じ方と時刻____/不明
今夜変えたこと____/変更なし
翌朝の振り返り____/変化なし/不明

記入欄

日付・記録した時刻
____
温湿度計の機種・置いた場所
____/機器なし
エアコンの設定値
____℃/不明/機器なし
温湿度計の室温・湿度(測れた分だけ)
____℃/____%/未測定
布団の中の温度・湿度(対応機器で測れた分だけ)
____℃/____%/未測定
空調の運転・タイマー
____/不明
自分と家族の掛け物・寝間着
____
暑い・寒いなどの感じ方と時刻
____/不明
今夜変えたこと
____/変更なし
翌朝の振り返り
____/変化なし/不明

朝は、変えたことと感じ方を並べます。推測:一度に多くの条件を変えないほうが、次に何を確かめるか整理しやすくなります。ただし、一晩の記録から原因や効果は決められません。暑さ・寒さがつらいときは、一つだけという進め方にこだわらず、必要な対応を優先してください。

数字をそろえることより、無理なく過ごせるかを確かめましょう。眠れないことや体調の心配が続くときは、部屋の設定だけで解決しようとせず、医療機関に相談してください。

このサイトは診断・治療の代わりになりません。眠れない日が続く、日中ひどく眠い、いびきや息が止まると言われた場合は医療機関へ

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